代表メッセージ
株式会社ルミライズ
代表取締役CEO
田中秀泰
私は在日韓国人三世として生まれ、20歳まで韓国籍で日本社会を生きてきました。差別や偏見の中で居場所を見失った痛みが、支援思想の原点です。
小学生から打ち込んだ柔道で将来を期待されながら、高校時代の出来事で競技の道を断たれ、その後は厳しい環境で依存の問題にも苦しみました。
転機は、千葉ダルク代表・白川雄一郎氏との出会いです。回復の道を歩むなかで「行き場を失った人が安心して戻れる場所をつくりたい」と思い、2013年に相模原ダルクの活動を始めました。
以来、依存症に加え、障害のある方や在日外国人の方々も支援してきました。需要は年々増え、既存の受け皿では支えきれないケースを痛感しています。
私自身、父のギャンブル依存やDVを含む機能不全家庭で育ち、差別・貧困・暴力・メンタルヘルスの課題にさらされる子どもの痛みを知っています。だからこそ、活動を始めて以来、支援の届きにくい現実に向き合ってきました。
ダルクのプログラムにつながる方は、支援が必要な方の一部にすぎません。つながれない多くの方に、暮らしの前提である住まいが届いていない。私はこの矛盾を変えたいのです。
私の結論は「住まいは条件ではなく前提」です。安心して暮らせる環境があってこそ、回復や再出発が始まります。
ただし、支援は気持ちだけでは続きません。住居確保給付金、住宅セーフティネット、住宅扶助、就労支援制度などを現場で機能させ、3か月・6か月・1年・2年の面談までつなげる実装が必要です。
現場では、依存症者、刑務所出所者、生活困窮者、外国人労働者に共通する「孤立の構造」を見てきました。特に外国人労働者は、言語や制度情報の不足、差別や偏見、低賃金労働など、生活基盤を崩しやすい課題を抱えています。
在日韓国人として生きてきた私は、外国人の方々を「支援対象」ではなく、同じ目線の仲間として迎えます。相模原ダルクで培ったのは、支援技術だけでなく共同体をつくる力。短期間では築けない現場の蓄積です。
多言語での対応体制を整え、ビザ・在留・労働資格の不安にも相談の道筋を用意し、必要に応じて専門家と連携します。
人口減少が進む日本で、外国人労働者・外国人住民の増加は今後も続くと見ています。その変化を、画一的なサービスではなく、苦しみを理解した実装型の支援で受け止めます。スタッフの献身性と共同体の力が、ルミライズの強みです。
同じ痛みや不安を抱える方に寄り添い、その人に合ったやり直しの環境を整えること。それが私の使命であり、株式会社ルミライズの存在意義です。
人は必ずやり直せる。
住まいから、人としての尊厳を第一に。
Everyone deserves another chance.
Dignity begins with a place to live.
株式会社ルミライズ 代表取締役CEO田中秀泰